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2007年11月27日 (火)

ソニー PFR-V1 購入、インプレッション

ソニーから、不思議なスピーカーが発売されました。
パーソナルフィールドスピーカー、PFR-V1。
まるでヘッドホンにしか見えないその形は、でもやっぱり不思議。
小さなスピーカーを常に耳の真ん前に置いている、という事で、
今までに無いコンセプト、新しいテクノロジーの予感が漂います。

これはとても気になる!と思ってからは、もうじっとしていられません。
メーカー希望小売価格は、なんと税込55,650円。とても高い!
同社のヘッドホンと比較すると、最高峰の MDR-SA5000と、〃3000の、
ちょうど間の価格帯という事で、かなりのハイクォリティが期待できます。

もちろん上記のような値段で買える訳は無いのですが、
ネットショップで、そこそこ納得いく値段の店を発見。
以前にも安心して買い物をしたショップだったので、
ついついクリックしてしまいました。

そして今日、現物が到着!
さっそく開けてみます。
包装は意外とシンプルながら、最初からキャリングケースに収納された
状態というのが新鮮なパッケージングでした。

装着感は、とにかく新感触。バスレフダクトというU字型の管を
耳の中に少しだけ入れる(というか重みで勝手に入ってくる)感触が
なんとも不思議。全体的には軽いのですが、重量のほとんどが
スピーカー本体の球の為、かけ心地には慣れるしかないかも。

さて、肝心の、音質やいかに。
ファーストインプレッションは、あまり言いたくないのですが、
正直言って、「えっ、この程度?」というのがホンネ。

低音から高音までムラが無く伸びやかな深みを期待していました。
が、意外にも、細いというか、痩せているというか。
どうしても「ツイーターが頑張って全域を出そうと努力している」
という感じの音質に感じるのです。うーん。ガッカリ。

という訳で、主観と独断だらけの、聴き比べレビュー。

使用機材は以下の通り。
あ、筆者はソニー党なので、興味の無いかたは読み進んでも無意味かも?

CDプレーヤー:ソニー CDP-XA3ES (1995年購入)
ステレオアンプ:ソニー TA-FA3ES (同年購入)

聴き比べスピーカーは以下の通り。
・ソニー SS-G33
 1995年購入。高さ約47cm、3ウェイスピーカー、
 16cmコーン型ウーファー、8cmミドレンジ、2.5cmツィーター。

 かれこれ12年も愛用しているオーディオシステムになります。
 これが筆者の持ちうる、と同時に知りうる最高音質、かな?
 恐らくこれ以上のものを聴いても違いはよくわからないでしょう。

 低~中~高とムラがなく、奥行き感や深みも筆者好み。
 さすがに大音量で鳴らした事はありませんが、
 過去に一度だけダクトから風を感じるほどの音量で鳴らした事が
 あり、その時も全くビビらずに素直に再生してくれました。

 ただ、狭い部屋で、パソコンを触る時にちょうど90度横を向いて
 しまったりするので、ベストな環境でじっくり聴く時間が
 なかなかとれないのが難点。これが筆者のヘッドホン愛用の
 原点でもあります。

・ソニー MDR-SA1000
 2005年購入。ステレオヘッドホン。口径50mmのドライバーユニット。

 ヘッドホンの音場も好きな筆者にとって、最強アイテム。
 とてもクリアでストレートな再現能力を持っています。
 コントラバスの深い重低音も難なく鳴らしてくれますし、
 ピアノの繊細な高い音、シンバルの粒状感、ボーカルの息づかいなど、
 スピーカーでは聴こえない細かい小さな音も全て聴かせてくれます。
 下手な共鳴も皆無。そのぶん、無機質に感じる人も居るのかも?

 ただ、この手のヘッドホンは、どうしても「かぶってる」感が強く、
 夏場は暑いし、長時間のリスニングでは疲れてしまいます。
 再生能力は申し分ないのですが。

 本当は、これより数年前に購入した、MDR-CD1000 が真の最高音質、
 という記憶なのですが、耳当てがボロボロになってしまって、
 更に夏場は猛烈に蒸れるので、最新型の1000を買ってみた次第です。

・ソニー MDR-EX90SL
 2006年購入。カナル型インナーイヤーヘッドホン。

 今までのインナーイヤー型の常識を覆す…と言ったら大袈裟ですが、
 それでも電車の中のウォークマンでベース音がしっかり聴こえると
 いうのは驚異的でした。モニター音質と謳いたくなるのも頷けます。

 しかし、さすがに部屋のリスニングではちょっと無理がある?
 どうしても「小さなドライバーが頑張ってる」と言う印象。
 電子音やコントラバスの低音もビビる事なく再生してくれますが、
 音圧が無いというか、ちょっとうそ臭いというか、味が無い、かな。
 ピアノのみの音楽では、たくさんの弦が響くとやや共鳴感が耳をつきます。

・PFR-V1
 そして今回購入の、パーソナルフィールドスピーカー。
 ヘッドホンだと左右の耳の穴を直線で結んだ線と頭の頂点付近で
 音が鳴りますが、このスピーカーは、ちょうど目ん玉や額の付近、
 という音場になる印象です。もっと正面に来ると期待しましたが、
 ここでもややガッカリ。

 音質は、上記の事からもお分かりでしょうが、ストレートで
 モニター的な音質が好みな(というかそれしか知らない?)筆者にとって、
 このスピーカーは、意図的なのか性能の限界なのか、どうも不思議な
 “鳴り”を伴っている感じです。
 ピアノでいうと右肩付近の鍵盤の周波数、でしょうか?
 中音からやや高音にかけて、ハウジングがビビる訳じゃないのですが
 共鳴というかフワーンと音が交じり合う、そんな印象でした。

 低音は、意外にも誇張しない(できない?)雰囲気。
 頑張って聴かせてくれていますが期待したほどの深みはありませんでした。

 ツィーター音質らしい高音は伸びがありますが、ストレートという
 感じではなく、束の密度が薄い感じで高音は高音らしく聞こえる、
 という印象。んー、表現が下手ですみません。

 あ、そうそう、筆者がよくやるスタイル、寝転がって聴く場合。
 これも、バスレフダクトが重みで耳の後方に下がってしまい、
 意図した低音が得られなくなります。これもややガッカリ点。

なんだかボロクソに言っている感じですね。開発者の人には申し訳ない。
でも、「この値段でこの音質ー?」が本当に素直な感想です。
初めてヘッドホンで聴いた時のような未体験的感動を期待していたので、
なんだか肩透かしな印象が増幅されてしまいました。

というか、カタログや売り文句が、大袈裟過ぎ。
ハッキリ言って実はこれに騙されました。
「奥行きのあるリアルな音場感」「大迫力サウンドが楽しめる」
「研ぎ澄まされた臨場感」などなど、ちょっと言いすぎ!
というか筆者が本当の“臨場感”を知らないだけなのか!?

ソニーファンで、MDR-SA1000以上の感動を、と期待した人は、
試聴できる店で実際に試聴したほうが良いかも知れません。

使い続けてみて、もしも発見があったら、
また続報を書きます。続報が無かったら使わなくなったという事で(苦笑)

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