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2008年4月29日 (火)

名盤紹介★『A SQUARE SONG BOOK』 和泉宏隆

元 T-SQUARE のキーボード、 和泉宏隆 さんのソロアルバム、
というより『和泉宏隆トリオ』としてのアルバム、第2弾が発売されました。
タイトルは『ア・スクエア・ソング・ブック』。
“スクエア”という名が入っている事から察する通り、そうです、
あの THE SQUARE および T-SQUARE 時代の名曲のセルフカバーなのです。

前作同様、6弦ベース 村上聖 氏、ドラムス 板垣正美 氏、
そしてピアノ 和泉宏隆 氏による、トリオ・アンサンブルです。
ベースはプラグインだとしても、基本的にはアンプラグドな仕上がり。
そして何よりも「あーこの曲だー」という原曲との対比も楽しいですね。

T-SQUAREの楽曲は、ほとんどのリードメロディを、ギター或いはサックスが
演じているのですが(もちろんこのアルバムはほぼ全てが和泉さん作曲である
為オリジナルもキーボードによるメインパートが多いのですが)、
このアルバムではベースとピアノが絶妙に役割を担っていて、
とても親和性の高い、自然に上質なテイストを醸し出しています。

なんといっても圧巻は、『11月の雨』。
ライナーノーツでご本人が「テンポ・ルバートでなければ…」とおっしゃっている
ように(テンポ・ルバートとは「曲の解釈によりテンポを柔軟に変化させる」の意)、
圧倒的な存在感、重厚感といいますか、うまくコトバにできないパワーが
押し寄せて息が詰まるほどです。これは必聴!

いつも感じるのですが、和泉さんの曲とピアノの音は、単に優しいとか綺麗とか
だけではなく、切なさというか静なる情熱というか、内面にディープで感傷的な
コアを感じ取る事ができます。これが筆者の心を捉え続けている要素なのですね。
これからも上質な音楽をたくさん聴かせてくださる事を願っております。
そしてできれば『ピラミッド』復活、してくれないかなぁー。

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2008年4月27日 (日)

名盤紹介★『ゲット・アップ!』 神保彰

スーパードラマー 神保彰 さんの新作、『get up! (ゲット・アップ!)』が
発売になりました。と言っても発売日は3月26日。
あらーもう1ヶ月も経ってしまったのかー、遅くなってしまいました。

前作『Four Colors』と同じメンバーによる演奏です。
作曲はもちろん、全て神保彰さんによるものです。
もはやコンポーザーとしても確固たる地位を確立していますね。

作品の内容は、前作よりもシャープさ(賑やかさ?)が格段に増しています。
神保さんのテクニックはもう笑うしかないほど凄まじく、いたる箇所で
「く~っ!」と唸ってしまうシーンが。
それもソロでなく、あくまでもリズムセクションとして。圧巻です。

そしてそれに触発されるように、演奏陣もゲット・アップ!
こういうのを「シナジー」って言うんでしょうね。恐るべき相乗効果。
その鋭さ、研ぎ澄まされかたが、どことなく初期カシオペアの初々しい
匂いとダブって聴こえるのは、気のせいでしょうか。

ジャズっぽさを全面に出しながらも、今回はちょっとロックのテイストも
滲み出て、聴いていて熱くなってくる勢いがあります。
しかしながら、ラストナンバーではしっとりとバラードで余韻を残していく
ところは、神保さん、ニクいねぇ~。キュ~ってなってしまいます。

ピラミッドの再結成も熱望すべきところですが、このようなワークスも
全てを魅せてくれる神保さん。音楽の素晴らしさをズンズンと感じさせてくれます。
今回も1曲目から物凄いテンションで迫ってきます。ぜひご試聴あれ。

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2008年4月24日 (木)

SONGS ゆず

NHK総合テレビ『SONGS』に、昨日、ゆずが出演しました。
熟年世代に定評がある(と思われる)この番組に出るというのは、
ちょっと意外な展開かと思いましたが、そんな ゆず も、
早いものでデビュー10周年。いや~歳をとりましたな、筆者も(笑)

90年代後半、ある中四国カラオケ仲間の熱烈な普及活動により、
我がカラオケ仲間内で爆発的に大流行した、ゆず。
筆者もトンボのハーモニカを何本も買って猛練習したものです。

2000年を境に熱は冷め、ここ数年は全く聴かなくなりましたが、
岩沢氏の歌声を聴いていると、今でも熱くなってきます。

ところで、4月のANA機内音楽サービスの1チャンネルが、ゆず。
思わず笑ってしまう2人の素朴トークも面白いです。
あと1週間ですが、ANAに乗るなら、要チェック。
何故か昨日の SONGS と曲目が全てカブるのが残念ですが。

さて、新作『ワンダフルワールド』は、あの久石譲さんとのコラボ。
SONGSではフルバージョンと言ってもいぃ長編大作での演奏でした。
70人の生オーケストラ、30人の児童合唱団、そして、2人の ゆず 。
曲そのものは、いかにも北川氏の曲だなぁという感じですが、
熱く歌い上げる ゆず の2人と、演奏、合唱を聴いていると、
思わず熱いものが込み上げてきます。ソウルフルですね。

それでもやっぱり、筆者が本当に熱くなるのは、
『ゆずの素』『ゆずマン』『ゆず一家』の頃の、ゆずですね。
岩沢氏の曲がお気に入り。もちろん北川氏の名曲の数々も好きです。
あの頃の熱狂的だったカラオケ熱、再燃しないかな~。
ゆずでハモりまくってくれる仲間募集中!

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2008年4月22日 (火)

徳永英明 VOCALIST BOX (3)

VOCALIST、いよいよ最終章、第3部です。
さすがに3部作にしただけあって、徳永さんの声の艶もかなり熟成されていますね。

3も、1、2と同様、全作 坂本昌之氏編曲です。
演奏人もおおむね同じですね。よって全体の雰囲気も、当然ですが、同じテイスト。

でも、筆者がこの作品群に慣れてきたせいでしょうか、
ちょっと前作、前々作のインパクトが薄くなったかなという印象が。
その分、熟成度は上がっているように感じますが。

『わかれうた』のアレンジは、圧巻です。高音の抑揚も徳永氏の魅力を
存分に引き出し、また大胆なアレンジが深みを一層増しています。これは凄い。

『たそがれマイ・ラブ』のアレンジもかなり筆者好み。
普通に徳永氏の歌としてかなり良い感じです。

ハモラーとしてのお気に入りは、『桃色吐息』。
このシリーズ唯一の、本人コーラスのハモリ入りです。んー美しい。

一方、やはり、竹内まりや曲の『元気をだして』は、あまりにも名曲というか
超スタンダードというか、新たな魅力の域に到達しきれない難しさを感じます。

また、3作共通の個人的な意見ですが、平成の曲は、どれもポップス感が強すぎて、
どうもこのシリーズに似合っていない感じがあります。
そしてこの 3 ではその印象が最も強く、ちょっと蛇足的なイメージが。
好きな人には悪いけど、それよりも、もっとふさわしい名曲を選んでほしかった。
個人的にどうアレンジを素敵に変えようともまず受け入れられない曲もあるし。

さて、通常盤の『VOCALIST 3』とは、何故か曲順を変えているみたいですし、
なんといっても、BOXならではのボーナストラック『喝采』が、
アルバムとしての作品を引き締めていますね。ありがとうボーナス・トラック。
ちょっとアレンジがおとなしすぎて、もっとドラマチックな展開を期待しましたが、
それはオリジナルの先入観から来る単なるオーバーラップなので、無意味かな。

物凄い余談ですが、『喝采』は、モダンチョキチョキズがスカ・アレンジとして
カバー(と言っていいんだろうか?)しています。これがまた名作なのです。
強烈な異彩を放つ『ボンゲンガンバンガラビンゲンの伝説』に収録。
痛いほどのノスタルジーを感じる不思議な曲です。ぜひご試聴あれ。

もう1枚の、インストディスクも、名演奏の数々。
1、2に増して、ややバンド色の濃い(電気っぽい?)アレンジが増えましたが、
基本的に生演奏の温かみというか人間味が浸透してきます。
欲を言えば、もう少しメリハリというか高揚感が欲しかったかな。
やはり一人のアレンジャーが3作続けると、クセのようなものが見透けてしまい、
もうひとひねりほしくなる印象です。まぁこれも第一印象だけでは拙速でしょうけど。

そして、一通りではありますが、6枚全てを聴いた後の素直な感想。
「やっぱり徳永氏のオリジナル作品をもっと聴きたい」。
この経験値を基に、また成長したミュージシャンとして、
新しい、自らの手によって、語り継がれる名作を生み出していってほしいですね。
もっとも、そんな使命感を帯びた大作じゃなくても、自然に美しい徳永氏の作品、
期待しています!

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2008年4月17日 (木)

徳永英明 VOCALIST BOX (2)

さて、第2部、VOCALIST 2 です。
コンセプトは第1部と同じ。編曲も同じく、全て坂本昌之氏、
演奏もほとんど同じメンバーですね。シリーズものだから当然でしょうか。

ただ、あまり連続して聴いてしまうと、ちょっと味が薄く感じてしまう…?
あ~、言っちゃった。でもやはりオリジナルの威力は凄いものです。
第1部の作品も、思い出して頭の中で鳴る音楽は、なぜか全て、オリジナル。
どの曲も真剣に聴いた事は無く、なにかのメディアで何気なく聴いた事がある
程度なのに、『秋桜』は山口百恵の声、『会いたい』は沢田知可子の声で
蘇ってくるのですね。不思議ですね。
だからこそ「名作」に挑むには相当のクオリティとオリジナリティーが必要なのですね。

さて、そうとは言っても、やはり最近の徳永氏には、こういうアンサンブルの
曲調が似合いますね。(もちろんこればっかりだと退屈ですけど。)
『シングル・アゲイン』は、『駅』ほどに筆者の先入観が無い事も手伝って、
同じ竹内まりや作曲でも、音域や抑揚感が徳永氏のボーカルに合っています。
『あなた』『恋人よ』などのサビのテンションは絶妙ですし、
『瞳はダイアモンド』も、オリジナルがほとんど記憶にない筆者としては、
徳永氏の歌としての完成度がかなり高い印象でした。

さて、第2部は、バンド形式(ドラムス&エレキのベース&ギター)の
バックグランドがうまく味を出しているように感じます。
それはやっぱり、前述のようにアコースティックな味に慣れたせいかな?
『あの日に帰りたい』は、オリジナルがややポップ調だっただけに、
ちょっとしっとりしすぎてやや湿っぽいかな~とも思ってしまいます。
ここは男性ボーカルならではのメリハリやパンチも欲しかったところ。

そして、インストゥルメンタル・トラック。
こちらは逆に、アコースティック・サウンドが活きてくる印象です。
『かもめはかもめ』は、強い印象のオリジナルとは違った完成度が楽しめます。
『セカンド・ラブ』も、これで完成されたジャジーなバラードナンバーのよう。

でもはやり、インストでもかなりインパクトのある完成度を誇るのが、『シングル・アゲイン』。
ただ賑やかだからという理由ではなく、ひとつひとつのパートがちゃんと重なり合って
融合された音楽として確立している印象が強いのです。
弦一徹氏のバイオリンソロも秀逸ですね。

また、この第2部では、ギターの音がかなりいぃ味を出しているように思えます。
インストではより深く聴くことができるので、皆さんにも味わっていただきたいですね。

名作をカバーするというのは、それ相応のプレッシャーがあると思います。
自然に沁み付いている先入観を置いておいて新しい価値を創造しなくてはならない、
その難しさがチラリと見える気がします。
もちろんそれはただ「勝てていない」のではなく、やはり聴き手側の解釈の話であり、
1回聴いただけでは良し悪しの判断などできようもないでしょう。
ただ言えるのは、「あーこりゃ無理があるね」という曲は皆無だという事。
もちろん徳永氏が好きだからという要素が強いのですが、
それを差し引いても、つまりインストトラックを聴くだけでも、
その上質な音楽を楽しむことができるからこそです。

さて次回はいよいよ第3部。
ちょっと筆者の好みに合わない曲もあるようですが、果たして印象は?

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2008年4月14日 (月)

徳永英明 VOCALIST BOX (1)

さてさて、先日のブログで「筆者は VOCALIST を買ってない」
と書いたばっかりですが、実は、シングル『抱きしめてあげる/花束』と同時に、
『VOCALIST BOX』を同時に買ってしまったのでしたー。

今まで多少の興味はあったけど、やっぱり徳永氏には
自分自身の歌を創って歌ってほしい…。その想いから、
この VOCALIST シリーズは静観していたのですがー。

「おやおや、なんと3部作がBOXになってかなりお買い得っぽい!?」
と発見したその時、ついつい、ポチッとな。

このBOXには3種類あって、純粋な3枚組みの「A」、
映像DVDが付いた「B」、そして3枚のいわゆるカラオケ盤付きの「C」。
カラオケ人である筆者は、迷わず「C」を購入。
1枚あたりなんと約1,500円! ってそういう単純な話ではありませんが、
先入観無く聴ける筆者にとっては、なかなか新鮮な買い物となりました。

さて、まずは第1部から。もう既に語り尽くされた感もありますが、
筆者なりのファーストインプレッションを。
全ての曲が、坂本昌之氏による編曲、またほとんどが彼のピアノと
弦一徹ストリングスによるストリングスの演奏、という、
おとなしめのしっとりアレンジになっています。

アレンジとして成功しているのは、ダントツの出来で、『異邦人』でしょう。
徳永氏の高音が絶妙に響き渡るボーカルに加え、
オリジナルとはかなり雰囲気の異なる、しかし完成されたアレンジ。
パーカッションがいい味を効かせ、二胡がほどよくブレンドされています。

音域が合うのでしょうか、純粋な徳永氏のボーカルが映えているのが、
『シルエット・ロマンス』、『秋桜』、『ダンスはうまく踊れない』の、
男性陣作曲シリーズ。オリジナルへの愛着や思い入れがない筆者としては
これが新しい完成形として素直に受け入れ、沁み込んでくる完成度です。

逆に、オリジナルに勝てなかったかな?と思うのが、
『駅』、『LOVE LOVE LOVE』のあたりでしょうか。
『駅』は竹内まりやさん名作中の名作(ベスト盤の投票でも堂々の1位)だけに
物凄い完成度をもってしてもさすがにかなわないという印象を受けます。

ハモリ人としては、バックコーラスが全く無いのが、ちょっと残念。
徳永さん本人によるオーバーダビングはゾクゾクするほど好きなのですが。

さて、カラオケ盤。まだ初回しか聴いていませんが、
これはこれでなかなか完成度の高い、独立したインストゥルメンタルとして
聴きごたえがあると思います。パーカッションアレンジの曲が好みですね。
アンプラグドな一発勝負という雰囲気がおしゃれ感をいっそう引き立てています。

総括。(まだ聴いている最中だけど…)
これは予想以上の出来栄えでした。改めて徳永氏のボーカル力に脱帽です。
加えてアレンジ力の高さ。単なる弾きなおし・歌いなおしでなく、
良い意味のリスペクトであり名曲が名曲として継がれる好例なのでしょう。

あと2タイトル4枚。タイトルだけ眺めても唸ってしまう名曲の数々。
こりゃ気合入れて聴かなきゃーっ。

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2008年4月12日 (土)

徳永英明『抱きしめてあげる』『花束』発売

ちょっと遅くなりましたが、4月9日、徳永英明さん待望のニューシングル
『抱きしめてあげる/花束』が発売されました。拍手~。

CDのキャッチコピーは、
“ヴォーカリストが贈る切なく響くバラード・ナンバー”。
両曲とも、徳永英明氏作曲、山田ひさし氏作詞、
坂本昌之氏編曲&ピアノ。

個人的には、待望の、オリジナルナンバーです。
“VOCALIST”が大ヒットしノリにノッテる徳永氏、
でも、筆者は、やっぱり徳永氏自信の新しい曲を望んでいました。
実は筆者は“VOCALIST”シリーズを買っていませんでした。
やはりオリジナルの「徳永英明」を聴きたいから。

今回の新曲、強烈な印象や新しさこそ感じませんが、
それが安心感というか「あぁ徳永さんだねぇ」と沁みてきます。

特に『花束』。
アルバム『my life』の時の、あのしっとり感。
シンガーとして熟成していく徳永英明さん、ますます楽しみですね。

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