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2008年4月22日 (火)

徳永英明 VOCALIST BOX (3)

VOCALIST、いよいよ最終章、第3部です。
さすがに3部作にしただけあって、徳永さんの声の艶もかなり熟成されていますね。

3も、1、2と同様、全作 坂本昌之氏編曲です。
演奏人もおおむね同じですね。よって全体の雰囲気も、当然ですが、同じテイスト。

でも、筆者がこの作品群に慣れてきたせいでしょうか、
ちょっと前作、前々作のインパクトが薄くなったかなという印象が。
その分、熟成度は上がっているように感じますが。

『わかれうた』のアレンジは、圧巻です。高音の抑揚も徳永氏の魅力を
存分に引き出し、また大胆なアレンジが深みを一層増しています。これは凄い。

『たそがれマイ・ラブ』のアレンジもかなり筆者好み。
普通に徳永氏の歌としてかなり良い感じです。

ハモラーとしてのお気に入りは、『桃色吐息』。
このシリーズ唯一の、本人コーラスのハモリ入りです。んー美しい。

一方、やはり、竹内まりや曲の『元気をだして』は、あまりにも名曲というか
超スタンダードというか、新たな魅力の域に到達しきれない難しさを感じます。

また、3作共通の個人的な意見ですが、平成の曲は、どれもポップス感が強すぎて、
どうもこのシリーズに似合っていない感じがあります。
そしてこの 3 ではその印象が最も強く、ちょっと蛇足的なイメージが。
好きな人には悪いけど、それよりも、もっとふさわしい名曲を選んでほしかった。
個人的にどうアレンジを素敵に変えようともまず受け入れられない曲もあるし。

さて、通常盤の『VOCALIST 3』とは、何故か曲順を変えているみたいですし、
なんといっても、BOXならではのボーナストラック『喝采』が、
アルバムとしての作品を引き締めていますね。ありがとうボーナス・トラック。
ちょっとアレンジがおとなしすぎて、もっとドラマチックな展開を期待しましたが、
それはオリジナルの先入観から来る単なるオーバーラップなので、無意味かな。

物凄い余談ですが、『喝采』は、モダンチョキチョキズがスカ・アレンジとして
カバー(と言っていいんだろうか?)しています。これがまた名作なのです。
強烈な異彩を放つ『ボンゲンガンバンガラビンゲンの伝説』に収録。
痛いほどのノスタルジーを感じる不思議な曲です。ぜひご試聴あれ。

もう1枚の、インストディスクも、名演奏の数々。
1、2に増して、ややバンド色の濃い(電気っぽい?)アレンジが増えましたが、
基本的に生演奏の温かみというか人間味が浸透してきます。
欲を言えば、もう少しメリハリというか高揚感が欲しかったかな。
やはり一人のアレンジャーが3作続けると、クセのようなものが見透けてしまい、
もうひとひねりほしくなる印象です。まぁこれも第一印象だけでは拙速でしょうけど。

そして、一通りではありますが、6枚全てを聴いた後の素直な感想。
「やっぱり徳永氏のオリジナル作品をもっと聴きたい」。
この経験値を基に、また成長したミュージシャンとして、
新しい、自らの手によって、語り継がれる名作を生み出していってほしいですね。
もっとも、そんな使命感を帯びた大作じゃなくても、自然に美しい徳永氏の作品、
期待しています!

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