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2008年6月22日 (日)

『pluma』隼人加織

以前のブログでも書いた、隼人加織さん。
アルバム『pluma』(プルーマ)、買ってみました。

早々に結論から言うと、「これは美しい」!!
アルバム全体を通して、心地よい爽やかさと上質感がふんわり漂います。
軽快なボサノバのリズムが、日本の梅雨のジメジメも吹き飛ばします!

もちろん、隼人加織さんの歌声のピュアで透明感の高い質が
完成度を決めている事は言うまでもありません。
飾らない、素朴で、キュートであり清楚でもある歌声ですね。
ANA機内オーディオのトークの声色も好みですが、歌声もまた素晴らしい。

さて、曲紹介を兼ねたインプレッション。

1曲目、『虹 ~arco iris~』は、隼人加織作詞作曲。
日本語とブラジル語(じゃなくてポルトガル語)を織り交ぜた歌詞と、
爽やかで心地よいサウンドが、一気にこのアルバムの世界に引き込みます。

2曲目、『FATO CONSUMADO』は、カバー曲。公式サイトによると、
(ブラジルを代表するシンガーソングライター、ジャヴァンのカバー)
との事で、CDの帯には「MPBのカバー」と書かれてあります。
はて、“MPB”とは何か? 検索してみると、音楽ジャンルの一種で、
簡単に言うと「今ドキのブラジリアン・ポピュラー・ミュージック」
との事です。なるほど、日本でいう「ニューミュージック」みたいなもん?
このアルバム曲は、キュートな隼人さんの歌声が軽快な気分にさせてくれます。

3曲目、『化粧直し』。
東京事変というバンド(というより椎名林檎のバンドと言うほうが正しい?)
の曲のカバー曲、だそうです。
筆者は東京事変のオリジナルを知らないのですが、
ポルトガル語で歌われる隼人さんのこの3曲目は、
恐らく全く別物としての完成度があるのではと思います。
見事なボサノバ・サウンドとして切なくも美しく歌い上げられています。

4曲目、『THERE MUST BE AN ANGEL』。
最初の1秒を聴いただけでほぼ誰もがわかる、ユーリズミックスの代表作。
隼人加織さんは英語もペラペラなんでしょうかねー。
ギター、アコーディオン、シェイカーのみの、シンプルアレンジが、
ボーカルの魅力を更に引き立てています。

5曲目、『SPEED OF SOUND』。
(UK人気ロックバンド、コールドプレイの大ヒット曲カバー)
と公式サイトには書かれています。筆者は知りませんが。
サンバのリズムが疾走間を高め、カッコイィ曲に仕上がっています。

6曲目、『BERIMBAU』(ビリンバウ)。
(バーデン・パウエルの代表曲、セルジオ・メンデス他でお馴染み)
との事。曲調はかなり変わって、コンピューターの音が多用され、
ボーカルもかなりオトナっぽい雰囲気。表現曲の高さが見えます。

7曲目、『YA YA(あの時代を忘れない)』。
言わずとしれた、サザンオールスターズの名曲です。
こちらは日本語歌詞のままのカバー。
アレンジはギターとエレピ、パーカッションのシンプルな曲調。
原曲の印象が強烈なこの曲ですが、気負いの無い素朴なアレンジで
見事にこのアルバムの1曲となっていて、美しさを引き立てています。
サザンファン(の筆者)も納得の1曲。
逆も後半はもっとガラリと変えて遊んでもよかったくらいです。

8曲目は、隼人加織作詞作曲オリジナルの、『GRIPE』。
コンピューターサウンドが多用されており、ボサノバというより
J-POPとしての印象が強いですね。
というより、こういう曲調がつまり『MPB』?

9曲目、『FELICIDADE』。
(アントニオ・カルロス・ジョビンの代表曲カバー)との事。
ANA機内オーディオのラストナンバーですね。
これぞブラジリアンミュージックという雰囲気の曲調。
柔らかくしっとりと歌う隼人さんのボーカルが冴え渡ります。

10曲、『SO DANCO SAMBA』。
(アントニオ・カルロス・ジョビンのカバー)との事。
ANA機内オーディオでは、「エミリー・クレア・バーロウ」という
人?グループ?が歌う曲でしたが、コチラは隼人加織バージョン。
彼女のオチャメでキュートな歌声がハイテンポに駆け抜けます。

11曲目、『CORCOVADO』。
(アントニオ・カルロス・ジョビンの代表曲カバー)との事。
ここまでの3曲目が“ボサノバの父”トム・ジョビン特集
といった感じになっています。
(もっとも筆者はトム・ジョビンの事は知らないのですが。失礼。)
ガラリと雰囲気が変わってしっとりとしたギターのみのバラード。

12曲目、『LAVADEIRA DO RIO』。
(ブラジル・ロック界の寵児=レニーニのカバー)。
リズムセクションはサンバ、ボサノバですが、
どちらかというとポップスというかロックの要素が強い、かな。
こういう感じが『MPB』というジャンルに入るのですね。なるほど。
歌い方もちょっと力強いオトナチックな感じ。

13曲目、隼人加織作詞作曲オリジナル、『桜空』。
日本語で歌われる、日本のポップスですね。
高音が伸びやかに冴え渡る歌声は、去年巡り合った、池田綾子さんと
似たような雰囲気、でしょうか。
ついつい、池田綾子さん『LUNAR SOUP』収録の『I will -Acoustic Session-』
を思い出し、聴きたくなります。
つまり筆者はこういうサウンド、こういうボーカルが好み?
あー、池田綾子さんの新曲、出ないかなー。

14曲目、ラストナンバー『かざみどり』。
ギターのみの、かなり日本的なアレンジで、とても馴染みやすい、
バラードナンバーです。素朴で美しく、夢見心地な余韻を残しながら、
このCDの終わりを演出しています。

音楽的な完成度がかなり高いと感じました。
ブラジル音楽だけで終わらない、日本人ならではの完成が、
とても聴き心地の良い要因なのでしょうね。

流行に流されることなく、でも伝統とイマドキを上手に織り交ぜ、
隼人加織さんの活動に期待・応援しましょう!

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