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2008年7月12日 (土)

歪んだ王国

筆者は谷山浩子さんのファンです。
で、最近とても聴きたくなったアルバム、『歪んだ王国』。
筆者の谷山浩子歴で見ると「割と最近の作品」の部類ですが、
1992年6月3日発売。あれからもう16年も経つのですね。
あれから16年。

フシギ世界の谷山作品の中でも、特に異彩を放つ、
物凄いパワーというか魔力に満ちた作品です。
万人ウケは難しいでしょうが、筆者の中で間違いなく
“最高作品のひとつ”といい切れるでしょう。

最近、アンプ TA-FA3ES の調子が悪く、
右チャンネルが時々出なくなってしまいました。あぁ残念。
でもヘッドフォン端子はちゃんと生きているようで、
ならばヘッドフォン MDR-SA1000 で。

そうするとどうでしょう、もしかしたらこのシステムで聴くのは
初めてかもしれない、筆者の最高環境での、『歪んだ王国』。

このアルバムを象徴する、オープニング 『王国』 。
重厚なマイナースケールのこの曲。
強烈なこのアルバムの世界観に一気に誘います。
そしてヘッドフォンで聴いて初めて気付いたのですが、
効果音の「ブォーン」という超低音が、ドキッとするほど効いていて、
不気味とも言えるシュールな世界観を一層引き立てているのです。

この作品の代表作、『悲しみの時計少女』。
この曲にはきっと本当に魔法がかけられているのではと思うほど、
深い深い時空の狭間に吸い込まれて戻れなくなってしまいます。
そう、呪いをかけられたように。(悪い意味ではありません、念のため)

そしてやはり、ここでも広いダイナミックレンジの恩恵が発揮されます。
ウッドベースの震えるようなうねりが印象的なのです。
薄い鏡を持つ人はそのうねりと鳴りで割れてしまうほど。
アコーディオンやストリングスの音色、そして谷山浩子さんの歌声が
精神世界に響き渡り、色褪せる事のない記憶として刻まれるのです。

この『悲しみの時計少女』、小説やラジオドラマにもなっていますね。
筆者は読んだ事も聞いた事も無く、
小説は今は絶版となってしまったようですが、
興味のある方は是非ネットで検索し入手されてはどうでしょうか。

その他にも『会いたくて』『さよならのペガサス』の2作品は必聴。
『時計館の殺人』を聴き終わる頃には、
この作品の呪いが精神に充分に浸透している事でしょう。

時代に流される事のない、谷山浩子さんの世界。
最新作品も初期作品も、変わらぬ彼女の世界観を感じられます。
やはり良い音楽は良い環境で。
他の谷山作品もじっくり聴き返してみたいですね。

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