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2008年11月17日 (月)

攻殻機動隊 S.A.C. オリジナルサウンドトラック

最近、アニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』にハマっております。
映画『マトリックス』の紹介記事でたびたび耳にした、アニメのタイトルであり、
筆者もそれなりに興味はあったものの出会うチャンスが無く現在に至る、って感じ。
でも、今年の夏から秋にかけて、劇場版2本とTVシリーズ2作品を目にして以来、
意味が解らないなりにどんどんハマっていったのでした。

さて、作品そのものの評論は、ネットでさんざんと語り尽くされているでしょうし、
ここで語るテーマではないので、省略。筆者自身、まだきちんと消化できてないし。

さて注目すべきは、音楽です。
たいがい、ハマってしまった作品は、ほぼ例外なくその音楽にもハマる筆者なので、
今回も例に漏れず、BGMを純粋な音楽として聴きたい欲求が沸々と。

ところで、Amazon.co,jpの投稿における、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T.』
の評価は、なんだか凄い勢いで「最高!」「素晴らしい!」という賛辞の言葉ばかりで、
「んー、自分にとってはアニメを見る限りではそこまで思わないけど…」と思いながら、
とりあえず1(正確には1+)、2、3をAmazonでポチポチポチっと購入。

さぁ聴いてみましょう。「サウンドトラック」というジャンルは、
声や効果音を取り除いた、フルコーラス版の音楽集という性格上、
本編を思いながらまた別の味わいを楽しめる感覚が好きなのです。

で、最初に3枚全てを聴いた印象は、
「やっぱり自分にとってはそこまでの賛美の言葉は出ないなぁ」という感じ。
もちろん菅野よう子さんが創造する曲の数々はカッコよくて素晴らしいのですが、
カルチャーショックみたいなものはありませんでした。

そして何度か聴くうちに、なるほど、賛美の発症因子が自分なりに解析できました。

これは、BGM集でありながら、実は“イメージアルバム”なのです。

ご存知の方には言うまでもなく、BGMとして異例なほどに、ボーカル入りの、
“歌”がたくさんフィーチャーされています。
たいがい、歌をBGMにするシーンというのは、特に印象付けたい“ヤマ場”で、
たいてい主題歌か挿入歌、そしてセリフが極端に少なくなるシーン、
というのが一般的です。しかしこのアニメシリーズは違うんですね。
いろんなシーンでいろんな歌が出てきます。それも普通に、BGMとして。

余談ですが、昔、バラエティ番組だかなんだったか、チープなミニドラマ的なもので、
なにかあるたびにいちいちBGMとして当時の流行の歌が流され、
そのしつこさ・くどさにうんざりした記憶があります(なら見なきゃいいのにね)。
そう、ボーカル入りの曲をBGMに使うと、くどくなるのが一般的なのです。

しかしそうなっていないのが、『攻殻機動隊 S.A.C.』。
もともと感情の起伏や抑揚という要素が少ない、無機質な世界観に、
女性ボーカルやテクノポップ、ヘヴィメタル的要素が見事にハマっているのですね。
女性ボーカルの声色の選び方も見事です。まったくしつこさがありません。

イメージアルバムと言うと、宮崎駿監督作品の『ナウシカ』『ラピュタ』と言った
アニメ映画作品に、まず久石譲さんが“イメージアルバム”を先行発売、
それから上映公開の後に“サウンドトラック”を発売する、というスタイルが
定着していた時がありました。あの“イメージアルバム”が秀逸なのです。
基本的にサウンドトラックと同じ曲が多いのですが、先行して作られた曲故に、
音楽としての完成度や独立性が高く、一粒で二度おいしい感じが筆者の好みなのです。

菅野よう子さんが作る『攻殻機動隊』サウンドトラックも、BGMではなく、
むしろ“イメージアルバム”として、聴きながらアニメの世界観を蘇らせる、
という間接的な相乗効果がとてもよく効いているように感じます。

なので、逆に、歌ではない純粋なBGMの曲は、あまりに無機質すぎて
独立した音楽として聴くにはちょっと退屈な事が多かったりします。(失敬。)

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