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2012年6月29日 (金)

名盤紹介★『しなやかな風』 和泉宏隆ピアノトリオ : The Water Colors

ここ最近は、アヤしいアニメ(魔法少女まどか☆マギカじゃないよ)の
音楽ばかり聴いていて、もちろん音楽的にとてもよくできているから聴いてるので
語りたいのですが、さすがにブログで書くには恥ずかしいので自粛気味……。

そんな中、とても美しい音楽が発売されたので、語ります。

当ブログでも何度か取り上げてきた、ピアニスト 和泉宏隆さん。
新生『和泉宏隆 ピアノトリオ』としてリリースされたアルバム、
“しなやかな風”の紹介です。

和泉宏隆トリオと言えば、今までも美しいインストゥルメンタルを
贈り続けてくれましたが、今回はメンバーが変わっています。
ピアノはもちろん、和泉宏隆さん。
ドラムスに石川雅春さん、ベースに鳥越啓介さんを迎えています。

全10曲。詳しくはWebで検索してください。
3曲目『Bridge Over Troubled Water』、8曲目『Vocalise』以外は
和泉さんの作曲です。

全曲を通して、やっぱり“沁みる~”。
美しくも切ないピアノの音に、シンプルに、でも情熱的に鳴り響くリズムと、
深く優しく包み込まれるベースの低音が、とても心地よいです。

ベースの特徴は、弓弾きをしている事。
6曲目『Song of Wisdom』で弦楽器の音が登場し、
「うぉっ、チェロか!? でもクレジットに居ないぞ!」と驚いたのですが、
よくよく聴いてみると、どうやらベースの音のようです。
楽器の種類まで聴き当てられる能力も知識も無いので、
どの楽器が使われているのかは不明ですが、表現力のひとつとして感動的です。

もちろん本来のベースの音色も素晴らしいです。
弦の震えやボディのうなりなどが体に届くほどの“鳴り”が体感できます。

ドラムスで印象的なのは、金属系、シンバルの音です。
聴き手にとても近い場所で、粒の細かい繊細な音がキレイに鳴っている感じ。
派手さこそ無いものの(もちろん必要とされていないのですが)、
強弱、濃淡、動と静がとても高い表現力で美しい世界感に浸れます。
スネアドラムのリズムも安定感と躍動感を兼ね備え、思わず体がスウィングします。

そしてなんといっても、ピアノの旋律。
期待通り、期待以上の、切なく、美しい、和泉ワールドです。
オススメは、タイトル曲の、9曲目『しなやかな風』。
どうしてここまで心を締付ける、切なくて美しい曲と演奏が創れるのでしょう。
歌詞付きの歌でもない、物語を思い出せるサウンドトラックでもない、
初めて聴く楽器のみの音楽で、涙が落ちる曲は、そう多くはありません。

もちろんオススメ曲といえば、10曲全てがオススメです。
言葉で言うと薄っぺらいのですが、一言、『美しい』。これに尽きます。
多くの人に聴いてもらいたい名盤です。

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